T―岡田、1カ月ぶり2打点で中田に並んだ!

[ 2011年7月9日 06:00 ]

<西・オ>3回2死二塁、中前適時二塁打を放つT-岡田

パ・リーグ オリックス7-3西武 

(7月8日 西武D)
 球界を代表するのはエース級の投手だけではない。パ・リーグには若きスラッガーもずらりと顔をそろえる。だから面白い。だから戦いが熱くなる。2打点。シーズン47打点でトップの日本ハムの22歳・中田に肩を並べたのは23歳のオリックス・T―岡田だ。

「初球から思い切ってスイングすることを考えた。外寄りの直球をうまく中堅方向へ打ち返すことができた」。まず初回、2死三塁から先制の中前打。3回には2死二塁から飛球を打ち上げ、一瞬がっくりとした様子を見せた。しかし、西武の外野陣が打球を見失って中堅右にポトリと落ちる二塁打。二塁走者がホームに還った。幸運な適時打に「天井には当たってないと思うんですがね…。ラッキーでした」と笑った。

 28歳の西武・中島も含め、高卒で早い段階から打線の中心となった3人による打点王争い。T―岡田は一度は逆転された6回には四球で出塁。同点のホームを踏んだ。9試合ぶりのマルチ安打で、1試合2打点も6月6日の阪神戦(甲子園)以来1カ月ぶりだ。打率はいまだ2割5分台も、誰よりも頼れる存在。岡田監督も「ちょっと良くなっている。 今まではグリップが高かったから低くしろ言うたんよ。自然体で打てるようになっとる」と力を込めた。連敗を止め、チームは再び貯金2。加速をつけるのは、間違いなくT―岡田のバットだ。

 ≪打点マークで高勝率≫T―岡田(オ)が先制打を含む2本の適時打で2打点をマーク。今季の打点を47とし、中田(日)に並ぶパ最多打点になった。T―岡田が打点が挙げた試合のチーム勝敗を見ると、17勝12敗2分けの勝率・586。6月以降に限れば、10勝2敗2分けの勝率・833と、最近は高確率で勝利に結びついている。また、この日の先制打で、殊勲安打は今季15本目(先制6本、同点3本、勝ち越し4本、逆転2本)。こちらでも中田とともにリーグトップに立った。

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2011年7月9日のニュース