ようやく出た会心の一発 松井「本来なら遅いでしょうが」

[ 2011年5月3日 10:59 ]

レンジャース戦でサヨナラ本塁打を放ったアスレチックス・松井

アスレチックス5―4レンジャーズ

(5月2日 オークランド)
 振り抜いた瞬間に本塁打と分かる打球が、歓声を引き連れながら右翼席に突き刺さった。

 ようやく出た会心の一発に松井は「本来なら遅いでしょうが」と前置きした上で「最高の場面で、それがサヨナラ本塁打で非常にうれしい」と顔を紅潮させた。

 延長10回裏。チームは八回に追いつき、直前の守りでは2死満塁を切り抜けていた。「どうしても勝たなくてはいけないという思いが強くなった」とベンチの熱気を感じた。左腕オリバーをぶつけられて「何度も対戦して球筋が頭に入っている」と、むしろ歓迎した。

 打ったのは初球。狙いを絞っていたという内寄りの速球を仕留めた。4月13日以来の今季3号は、ヤンキース時代の2009年7月以来メジャー3本目のサヨナラ本塁打となった。
 
 「安心することはない。きょうが終われば、またあしたですから」。落胆は引きずらず、余韻にも浸らない。試合後は、いつもと変わらない松井がいた。

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