過渡期の中日 レベルの高い定位置争いで2連覇視野

[ 2011年1月1日 13:43 ]

 巨人を抑えて見事優勝した中日。だがチームは過渡期を迎えつつある。

 投手陣では抑えの岩瀬。全盛期に比べ、しばしば痛打されるケースがあり、代わってセットアッパーとして実績を積み上げた浅尾が台頭。11年のシーズンで落合監督がどういう起用法をするのか注目される。
 右ひじを手術した吉見、メジャー移籍問題で揺れたチェンが2枚看板だが、続く先発投手はどうなるかこれもキャンプ、オープン戦次第。山井、朝倉、中田賢、ネルソン、小笠原、新人左腕の大野ら名前は挙がるが、決まり手がない。ただ、レベルの高い競争で本来の力を発揮すれば、他球団の表ローテーション並みの力は備わっている。
 打線は確実にレギュラーといえるのは、和田、森野、荒木の3人のみ。落合監督は「4、5席空いている」と誰でも定位置確保のチャンスがあることを公言し、若手らの奮起を促した。助っ人のブランコにしても、一塁を守れる新外国人を入れて刺激。かつて盤石の1、2番コンビを荒木と組んでいた井端も二塁でのレギュラーの保証はない。外野も大島、野本、藤井らのし烈なポジション争いが展開されそう。
 過渡期といっても、戦力的には巨人と匹敵するほどレベルが高い。下位球団に確実に勝ち、巨人と互角に対戦できれば、球団初の2連覇を見えてくる。

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2011年1月1日のニュース