横浜 意図のある補強は楽しみも気になる問題

[ 2011年1月1日 10:04 ]

 オフに複数の選手が球団改革の必要性を訴えた横浜。戦力以前の問題ばかりが指摘されたが、身売り問題も含めてかなり気持ちを入れ替えてシーズンを迎えないと、3年連続90敗というプロとして恥ずかしいレコードをさらに更新してしまう可能性もある。

 昨季のやみくもな選手の入れ替えから、今季はある程度意図がうかがえる補強となった。投手陣は慢性的な左腕投手不足を解消すべく、寺原を出してオリックスから山本を獲得。新外国人投手3人のうちリーチとマンの2人は左腕だ。リーチはメジャーでも経験を積んでおり期待葉大きいが、マンは米1A出身。26歳と若く、日本で成長させながら使っていくことになりそうだ。
 右腕は三浦の復活が最大の課題。清水、大家のベテランにルーキーながら好投が目立った加賀、新戦力となるハミルトン、新人の須田、加賀美らが戦力になれば、面白いピッチングスタッフになりそう。抑えの山口をはじめ、中継ぎ陣の負担を軽くしたい。
 FAで内川が抜けた分は足を絡めた攻撃を展開することで、相手に揺さぶりをかけたい。1番には移籍の森本が入るとみられるが、昨季リーグ2位の36盗塁を記録した石川と塁上をかき回し、爆発すれば12球団屈指のクリーンアップ、ハーバー、村田、スレッジで還すパターンをしっかり確立できるかが課題となる。
 足のある楽天から移籍の渡辺、復活が待たれる吉村、将来性抜群の筒香ら楽しみな選手は多く、歯車さえかみ合えば上位を脅かすことができそう。まずは一番底辺にいるという自覚を持って、がむしゃらに試合に勝ちに行く姿勢をファンの前で見せたいところだ。

続きを表示

2011年1月1日のニュース