やってもらわないと困る ヤクルト “ミニラミ”爆発するか 

[ 2011年1月1日 09:08 ]

 石川、館山の左右の柱に、由規、村中ら若手も2ケタ勝利を挙げたヤクルト先発投手陣。退団の可能性もあった抑えの林昌勇の残留は心強く、ピッチングスタッフは12球団の中でもトップクラスだ。

 先発の5、6番手にルーキーイヤーに7勝した中沢、ドラフト2位入団の七條、先発へ再度挑戦する増渕らが入ってくれば、安定した中継ぎ陣も控えており、盤石となりそうだ。
 打線は青木、田中の1、2番コンビの存在は他球団には脅威だが、ヤクルトが上位をうかがうには一にも二にも外国人が爆発するかどうかにかかっている。3番に予定している新外国人のバレンティンはマイナーで通算157本塁打。「視察した際にラミレス(巨人)のような印象を受けた。“ミニラミ”という感じ」と奥村渉外部課長は高評価を与えたが、日本の投手に対応できるかどうかは未知数。2年目のホワイトセルも途中参戦だった昨年のように活躍できるかどうか、フタを開けてみないと分からない部分も多い。
 カギを握るのが小川監督代行になってから積極的に起用されるようになった畠山。10年目にして初の2ケタ本塁打(14本)を記録、クリーンアップの一角を担い、ようやく“眠れる大砲”が目を覚ました。外国人の出来次第では4番に座ることも十分考えられる。
 遊撃手のレギュラーが固定していないのは気にかかるが、キャンプ、オープン戦を通して決まれば問題はない。ディフェンスも大きな心配はなく、大崩れしない野球がシーズンを通してできそうだが、投手陣の充実度に比べ打線の迫力にはやや欠ける。優勝戦線に殴り込みをかけるには、打線の奮起がないと厳しい。

続きを表示

2011年1月1日のニュース