巨人とガチンコ勝負できる阪神 カギは投手陣とベンチワーク

[ 2011年1月1日 10:07 ]

 開幕に間に合うか微妙な城島の状態がきになるところだが、早々と楽天からFAした藤井を獲得。阪神は6年ぶりのV奪回に、3年目の真弓監督の決意のほどが感じられた。

 打線についてはレギュラーが比較的固定している点が強み。しかも、10年大活躍だったマートン、ブラゼルが象徴するように、その破壊力は巨人と対等以上。それだけに投手陣がいかに試合を作れるかにチームの浮沈はかかっている。
 中継ぎから守護神藤川につなぐブルペンは相変わらず持ち駒豊富。阪神との試合は6回までになんとかしないと…という焦りを導き出している。問題はそこに行くまでの先発投手。昨年14勝の久保、11勝のスタンリッジのほかに8勝0敗と開眼した左腕能見、後半すい星のごとく登場した秋山らの名前は挙がるが、左腕岩田の復活がなければ苦しい。これに安藤もシーズンを通して投げられれば安泰。中日投手陣と互角に渡り合えるはずだ。
 投打とも力はありながら、投手起用のタイミングや金本、桧山ら“切り札”の登場場面など、考えさせられる場面も多々あった10年。これだけの戦力があれば、ベンチはどっしり構えて戦った方が相手にとっては脅威。中日のような“巧さ”はあまり感じられないが、巨人と力勝負できるとすれば阪神がその筆頭になるだろう。

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2011年1月1日のニュース