広島 大量の“血の入れ替え”断行 待たれる新戦力

[ 2011年1月1日 14:17 ]

 10年連続Bクラスから脱出するべく、16人が退団し新たに14人の選手を迎え“血の入れ替え”を断行した広島。新入団選手も含め、新戦力の台頭がAクラス入りには不可欠だ。

 絶対的なエースに成長した前田健と復調が待たれる大竹以外に先発投手の名前が挙がってこないのが現状で、斎藤、ジオらはまだ投げてみないと分からない不安定要素がいっぱい。新外国人の右腕のバリントン、サファティも未知数で、ドラフト1位の福井をはじめ、4位までに指名した大学・社会人出身の投手の中で使える投手は積極的に登板させるとみられる。抑えもシュルツがいるものの、腰に不安があり、永川勝の復活はチームとしても待ち遠しいはずだ。
 リーグトップの119盗塁で久々に“機動力の広島”を見た2010年だったが、総得点はリーグ4位。勝負を決める一打が出ず、痛い星をいくつも落とした。長打不足解消にメジャー通算79本塁打のトレーシーを獲得。昨季後半から急成長した岩本らパンチ力のある選手と足のある選手をバランスよく使い、相手にいやらしさを感じさせる打線を組みたい。
 それぞれ才能のある選手が多いにもかかわらず、故障や起用法で力を十分発揮できていない傾向にある。力が一つにまとまれば、決して下位に沈むチームではなく、2年目の野村監督の手腕が試される。

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2011年1月1日のニュース