“背水”の高橋由伸 球団代表は「進退を懸けて戦うシーズン」

[ 2011年1月1日 09:14 ]

決意のシーズンへジャビットを手に意気込む年男の巨人・高橋

 巨人・高橋が背水のシーズンに臨む。75年生まれで今年4月に36歳になる年男。同時に、今季は4年契約の最終年にもなる。

 「進退っていえばそうだけど、契約最終年だからね。そういう意味では節目というか、大事な年になる」。昨年11月17日の契約更改交渉で清武球団代表は「進退を懸けて戦うシーズン」と高橋の今季を位置づけた。36歳にとって「進退」イコール「引退」だ。
 「それは当然、ちらつく。ケガや、いろんなことがあれば当然、考える。どんなにそこそこやっても、今までの流れからすれば出る話」
 自身も厳しい立場を自覚する。わずか1試合の出場に終わった09年の9月に腰を手術するなど、近年は故障続き。24歳の年男だった12年前はプロ2年目の99年。終盤まで本塁打王争いに加わった。あれから12年。「そのころは今を想像できなかったけど、そうなっちゃったんだ、みたいなね。(最近は)ケガが多かったりできついものもあるけど、それが現実」と苦笑いする。
 それでも、気持ちは少しもなえていない。「みんなまだ同年代が頑張っている。ヒサ(高橋尚成)やウエ(上原)とか、(松井)稼頭央も日本に帰ってきたしね。また新しい年になるから、刺激というかまだまだ頑張らないと」。うさぎ年の主役は俺。もう一暴れして、進退など問わせない結果を出す。

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2011年1月1日のニュース