ソフトバンク MK砲かすむほどの充実補強 気がかりは右腕

[ 2011年1月1日 11:42 ]

 最も充実した戦力アップを成し遂げたのがソフトバンクである。FAで西武から細川、横浜から内川を獲得。加えてオリックスを退団したカブレラまで入団。打線に関しては、内川、カブレラに多村、さらにオーティズまで入れると、クリーンアップを多彩なバリエーションで組めるようになり、これまでホークスを引っ張ってきた松中、小久保の存在感も薄くなるほどだ。12球団トップの148盗塁の機動力は健在で、どこからでも、どうやっても点が取れるのは投手陣にとっても心強い。

 その投手陣を引っ張り、守りの要として大きな期待を背負うのは細川。日本一の経験のある頼もしい女房役はリード面だけでなく、盗塁阻止率リーグ1位(3割6分1厘)の肩も大きな戦力。城島がメジャーに移籍してからというもの、課題であり続けた正捕手の固定にようやくメドがついたといえそうだ。
 唯一気がかりなのが、和田、杉内に代表される左腕投手の豊富な陣容に比べ右投手が計算できないこと。実績のある新垣もここ2年未勝利。かつてのドラフト1位大場も3年目の昨年はついに1勝もできず、わずか4試合の登板に終わった。新外国人のレルーら新戦力にかかる負担は大きくなりそうだ。
 いずれにしても優勝候補筆頭であることは間違いない。過去3度リーグ優勝しながら、日本シリーズに進めなかった悲劇もう繰り返すわけにはいかない。

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2011年1月1日のニュース