阿部、3割40本塁打100打点で日本一

[ 2011年1月1日 06:00 ]

阿部が今年の意気込み「日本一」を色紙に記す

 巨人・阿部慎之助捕手(31)が新年の決意を語った。07年から主将としてチームを引っ張ってきた男は亀井、長野、坂本ら若手に対して次代の主将候補としての自覚を促し、自身の目標を「3割、40本塁打、100打点」に設定。チームのV奪回と日本一に貢献することを誓った。

 「僕も現役を終わるときが来る。5年後かもしれない。それまでに主将を誰かにすんなり譲りたい。今年、その譲れる存在が出てくればうれしい。亀井、長野、坂本あたりは(次期主将候補としての)自覚を持ってほしい」
 捕手としては阪神・城島に続いて史上2人目の4億円プレーヤーとなった2011年。それでも、チームのために身を削る姿勢は、例年と変わらない。だからこそ、自身の後継者候補も真剣に考えている。同時に、自らのバットでも、若手の奮起を促す。
 プロ10年目の昨季は捕手という激務の傍ら打撃で自己最高の44本塁打をマーク。ただ、先発陣の不振もあり、チームはリーグ4連覇を逃して3位。捕手として責任も感じている。あまり数字の目標を掲げない阿部が、自身にノルマを設定し、覇権奪回へ逃げ場のない覚悟を口にした。
 「僕が3割、40本、100打点を挙げればチームは優勝できる。(92打点だった)去年も100打点を挙げてればチームは優勝できた。今年は打率にもこだわりたい」
 過去10年で規定打席に到達して打率3割を記録したのは04、05年の2年だけ。高いノルマが強い決意の表れだ。今月6日には坂本、長野らと自主トレ地の米グアムに向かう。再び頂点を目指す戦いは、もう始まっている。

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2011年1月1日のニュース