ソフトB スミ1完封リレーで日本S進出王手!

[ 2010年10月17日 06:00 ]

<ソ・ロ>勝利しハイタッチするナイン

 パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦は16日、ソフトバンクが1―0でロッテを下して連勝。リーグ優勝チームに与えられるアドバンテージの1勝を含む対戦成績を3勝1敗とした。初回に暴投で奪った1点を4投手による継投で守りきった。「スミ1」による完封勝利はプレーオフ、CSでは史上初の快挙。17日に勝つか引き分ければ、7年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。

【試合結果


 リードはわずか1点。だが、点差以上に安心感があった。最後は152キロの直球で見逃し三振。マウンドでは馬原が吠えた。

 「試合のない日は寝る前、自分なりの球の軌道をイメージした。それがばちっとはまった」

 1点のリードがあれば勝てる。リーグを制したソフトバンクの戦い方は大舞台でも変わらなかった。初回に1得点だけの完封リレー。「スミ1」完封はプレーオフ、CS史上初。日本シリーズでも94年第2戦で巨人・槙原が西武相手に完封して以来史上2度目の快挙で、7年ぶりの日本シリーズに王手をかけた。

 馬原はシーズン最後の5試合は2敗2セーブ、防御率6・75と大不振。CSまでの期間に、抑えに転向した05年から07年まで「自分のバロメーター」と語る見逃し三振が収録された映像を研究し、頭と体をシンクロさせた。「今まで受けた中で一番です。直球、フォークの2種類で十分だった」と受けた山崎も驚きの復調ぶり。金泰均への最後の1球はその象徴だった。

 馬原だけじゃない。6回途中から登板の森福が好投。7回2死二、三塁で登板した摂津は、西岡を相手に直球勝負を挑む。初球の速球をファウルしたのを見て「若干振り遅れたのを感じた」。2球目も144キロで攻めて二ゴロに仕留めると、8回は7球で3者凡退。抑えの馬原につなぐ役割を完ぺきに果たした。勝利の方程式「SBM」の一角、ファルケンボーグは延長に備えて温存する余裕すら見せた秋山監督は「厳しい場面でシーズンと同じようにちゃんと仕事をしてくれた」と中継ぎ陣を称えた。

 同じくロッテと対戦した05年プレーオフ。馬原は第5戦で里崎に逆転打を浴びて優勝を逃した。その経験があるからこそ、この日の試合後も「日本シリーズは決まっていない」と笑顔は封印した。指揮官も「あと1つ勝つのは大変だよ」と話したが、その表情は明るい。あと1勝。この勢いで一気に決める。

 ▼ソフトバンク・摂津(7回2死二、三塁で西岡を二ゴロに抑えるなど1回1/3を無失点)一塁も空いていたし、四球でもいいという楽な気持ちで投げられた。トーナメントに近い感覚だし、かなり緊張しました。

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2010年10月17日のニュース