振れない…ロッテ消極打線で崖っ縁

[ 2010年10月17日 06:00 ]

<ソ・ロ>7回2死二・三塁、二ゴロに倒れる西岡。右は小久保

 【ロッテ0-1ソフトバンク】バットを振らないと何も起こらない。ロッテ打線から持ち味である好球必打の姿勢が消えた。わずか4安打の零敗で崖っ縁に追い込まれた。

 2回2死一、二塁。大松は3ボールから甘めの直球を見逃し、5球目のスライダーで遊飛に倒れた。4回のサブロー、5回の大松も同様に凡退。3ボールからの待球作戦はあるが、相手投手や状況にもよる。ホールトンは四球で自滅するタイプではなく「待て」のサインも出ていなかった。積極的に狙う手はあった。

 7回1死一塁で大松は森福の初球、直球を見逃して結局、三振。「初球は直球がくると思っていたのに振れなかった。あそこで僕の負け。大反省です」と悔やんだ。

 西武とのファーストS(西武ドーム)で第2戦の里崎の同点弾、井口の決勝打はいずれも初球だった。ところが前日は和田に低めのボール球を振らされて13三振を喫したことで、打席で球を見極める意識が強すぎた。この試合でファウル、空振りを含めてファーストストライクを打ちにいったケースは、ストレートの四球を除くと33人中12人。ファーストS第1戦の44人中21人、第2戦の47人中30人(敬遠など除く)に比べると明らかに打線は消極的だった。

 7回、先頭の里崎が右足に死球で出塁したが、代走は送らなかった。2死一塁から清田の右中間二塁打。代走・岡田なら生還できた可能性は高く、采配面でも消極性が目に付いた。「負けたら終わり。どうこう言っている場合じゃない。選手を信じてやるしかない」と西村監督。日本シリーズ進出には3連勝しかない。やることは一つ。普段通りのプレーを取り戻して勝つだけだ。

 ▼ロッテ・里崎(今CS初のスタメン出場)どっちが勝ってもおかしくない試合で勝敗は3試合とも紙一重。
 ▼ロッテ・井口(4打数無安打)ホールトンは丁寧に投げていたし失投が少なかった。審判(のストライクゾーン)が広くて、絞りづらかった。投手は頑張っているし、あしたは打線が頑張ります。

続きを表示

2010年10月17日のニュース