巨人・原監督「劣勢の中、よくやってくれた」

[ 2010年10月17日 19:15 ]

ファイナルS進出を決め、観客の声援に応える巨人・原監督

 【巨人7-6阪神】巨人が終盤に阪神をのみ込んだ。敵地甲子園で、2戦連続の逆転勝ちを演じて第一関門を突破。原監督は「全員が強いスクラムを組んで戦ったところが、阪神をやや上回った」とチーム一丸での勝利の味をかみしめた。

 六回を終え2―6。だが、攻撃陣はあきらめず、阪神の必勝リレーを打ち砕く。七回は久保田を攻め、2死から高橋の2ランなどで1点差とすると、八回は藤川球を攻略。2死走者なしから四球と二塁打で二、三塁とし、4番ラミレスがフォークボールをたたいて中前に逆転の2点適時打を運んだ。
 ラミレスは「変化球の方がチャンスがあると思った。打てる高さに来てくれたのが大きかった」と狙い通りの一打に胸を張る。二塁から全速力で生還した小笠原は「かえらないと怒られちゃう。もがきながら必死で走った」と執念を体で示した。
 先発朝井が1回2失点で降板するなど、六回までに登板の4投手全員が失点する劣勢をはね返した。原監督は「背伸びせず、できるプレーを組み合わせたとき、強いチームに変わる」と満足感を示す。リーグ4連覇を逃し、今や失うものはない。巨人は必死に戦う集団に変ぼうし、ナゴヤドームでの決戦に挑む権利をつかみ取った。

 ▼巨人・原監督 劣勢の中、よくやってくれた。(高橋)由伸の2ランあたりから流れが変わって、相手も嫌な感じになったように見えた。3位から優勝チームと戦える。ハンディはあるが、その中でしっかり暴れたい。

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2010年10月17日のニュース