虎痛恨黒星…能見で負けた…金本外しも裏目

[ 2010年10月17日 06:00 ]

<神・巨>3回、小笠原に適時打を浴び、勝ち越しを許した能見(中央)は城島(左)らとともにマウンドでうなだれる

 【阪神1-3巨人】超満員のスタンドからため息が漏れた。阪神が頼みの能見で手痛い黒星。昨年7月から巨人戦7連勝中だった左腕は「やることやった結果。5回の1点ですね…」と5回3失点KOに悔やみきれない様子だった。

 立ち上がりからおかしかった。直球に切れがなく、決め球のスライダーで空振りが奪えない。5回までにスライダーで空振りを奪ったのは4つでファウルが15。先制してもらった直後の3回、坂本に3球連続で投げたスライダーをファウルされ、苦し紛れの直球を被弾した。5回2死三塁で小笠原に2打席連続の適時打を浴び、この回で降板。巨人戦今季5度目の甲子園での登板で初被弾、初黒星を喫した。

 5月に左足甲を骨折。長いリハビリを経て9月に1軍復帰すると先発、救援で無傷の8勝とフル回転した。甲子園で初めて戦うクライマックスシリーズの初陣を任されたのも信頼の証だ。試合後にポストシーズン初登板の重圧を聞かれると「そんなことはない。それもやることをやった結果なので」と言い訳はしなかったが、巨人キラーで落とした1敗にベンチのショックは大きい。

 右肩に不安を残す金本を先発から外して林威助を右翼で起用したが、5回に坂本の右翼線クッションボールをもたつく失策で追加点を許すなど、ベンチの采配も裏目に出た。真弓監督は「後がないので、とにかくあした絶対に勝つというつもりでいく」と言葉に力を込めた。もう負けられない。

 ▼阪神・林威助(7番・右翼でスタメンも5回の守備で痛恨の失策)フェンスに近づきすぎてしまった。せっかくチャンスをもらったのに。

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2010年10月17日のニュース