復調見えた松坂、それでも10勝目は遠かった

[ 2010年9月27日 12:52 ]

ヤンキース戦の7回、ロドリゲス(左奥)に逆転の2ランを許したレッドソックス・松坂

 【レッドソックス3―4ヤンキース】沸き返る敵地ヤンキースタジアムで悔しさをかみしめた。レッドソックスの松坂は好投しながら自身の10勝目につながらず、チームはサヨナラ負け。記者会見では「あんまりしゃべることはない。勝てれば良かったですけど…」と落胆の色を隠さなかった。

 「前の試合から良くなる兆しはあった」という速球に切れを取り戻し、7三振を奪った。ファレル投手コーチの発案で握りを変え、球速を増したチェンジアップを実戦で初めて試し、効果を挙げた。ヤンキースの強力打線を向こうに回し、8回4安打2失点は胸を張れる内容だった。

 だが敗戦の事実が重くのしかかる。チームはこれで69敗目。上位のレイズ、ヤンキースが残り試合を全敗しないと並べず、ヤンキースが1勝するか、レッドソックスが1敗した時点で過去3年間続いたプレーオフ進出の道は完全に断たれる。

 腰を痛めた8月下旬から続いた不調をようやくぬぐい去るマウンドさばきを披露した試合で、今季の「終戦」にまた一歩近づく皮肉な結果となった。(共同)

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2010年9月27日のニュース