西武、大失速…CSでリベンジへ緊急ミーティング

[ 2010年9月27日 06:00 ]

肩を落とし、球場をあとにする渡辺監督

 【西武3-4日本ハム】西武・渡辺監督は、サヨナラ勝ちに沸く日本ハムナインの姿を凝視した。勝てば優勝に望みをつなぎ、ナイターのソフトバンクにプレッシャーをかけることができたが、9回に4番手・シコースキーが打たれた。

 試合終了から2分後、ベンチ裏に消えた。すぐに選手、スタッフを集めて3分間のミーティングを開いた。部屋から出てきた指揮官の顔は、真っ赤だった。
 「先に負けて優勝がなくなるのは、結構悔しい。勝てるゲームを落としてきた。うちはまだまだ未熟。ある意味(優勝に)一番近くまでいて、優勝できなかった。オレ自身も責任を感じる」
 11日に優勝マジック「8」が点灯。2年ぶりの頂点は目前だった。だが、18日からのソフトバンク戦では敵地で同一カード3連敗を喫するなど、5連敗の大失速。シコースキーが右ひじの張りで登板できず、20日には片岡が右ふくらはぎを痛め離脱したことも響いた。故障者が続出した1年。それでも渡辺監督は言い訳をしない。ソフトバンクとの差を問われると「監督(の差)じゃない?」とだけ答えた。
 シーズンは2位が確定した。10月9日からのCSファーストSに目を向け、選手には「福岡でやられているから、向こうに行ってやり返そう」と気持ちの切り替えを説いた。選手会長の中島も「今度はやり返したろ、とみんな思っている。福岡に乗り込みます」。08年以来の日本一へ、リベンジの舞台は残っている。

 ▼西武・シコースキー(9回にサヨナラ打を浴び5敗目)調子は良かったが、自分の役割を果たせずに残念。優勝できなかったのは自分の責任だと感じている。
 ▼西武・潮崎投手コーチ(シコースキーについて)今年一番頑張ってくれた人間だから、みんなが納得する戦いはできたと思う。
 ▼西武・栗山(3安打1四球で4度出塁もV逸に)勝負はそんなものですよね。

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2010年9月27日のニュース