ああ崖っ縁…巨人、残り6戦負けたら終わり

[ 2010年9月27日 06:00 ]

ベンチでさえない表情の原監督

 【巨人2-3横浜】土俵際に追い詰められた。横浜の高卒新人を打ち崩せずに惜敗。首位・中日も敗れたためリーグ4連覇の可能性は残っているが、残り6試合で全勝が最低条件となった。原監督は「選手も大事な試合だということは分かっていた。全力で戦った結果です」と表情をこわばらせた。

 プロ初登板の左腕・真下に6回までラミレスのソロ2発による2点のみ。18アウト中、9個がカーブによるものだった。同点の7回に無死満塁としてKOしたが、牛田の前に坂本、高橋らが凡退した。8回1死一、二塁ではエンドランを敢行も古城が空振り三振で、飛び出した一塁走者の谷もタッチアウト。篠塚打撃コーチは「真下?ラミちゃんしかタイミングが合わなかった」と語った。
 7、8月と2カ月連続で負け越し、9月3~5日の中日3連戦(ナゴヤドーム)で3連敗を喫して自力優勝の可能性が消滅。不調の要因は先発陣だ。7月以降の67試合で先発投手に白星が付いたのは、わずか13試合。柱として期待された内海が3勝6敗、東野も2勝6敗と失速した。この日、原監督は「3点で抑えたから投手陣はよかった」と評したが、グライシンガーを3回で降板させるなど、依然として先発への不安は抱えたままだ。
 28日からは甲子園で2位・阪神と2連戦。ともに不振だった今季12勝の東野、新人・長野が1軍に再昇格する予定だ。残り6試合。負けた時点でV4は夢と消える。

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2010年9月27日のニュース