おかわり9回2死同点弾も…サヨナラ負けで足踏み

[ 2010年9月19日 06:00 ]

<ソ・西>9回2死、左越えに同点ソロを放つ中村

 【西武7―9ソフトバンク】延長11回、西武・シコースキーが小久保に2ランを浴び、今季7度目のサヨナラ負けを喫した。11日に優勝マジックが点灯してから、マジックを1ずつ減らしてきたが、初めての足踏み。渡辺監督は淡々と敗戦を振り返った。

 「粘って何とか追いついて頑張ったと思うけど…。きょうはしようがない。確かにこの1敗は痛いけど、切り替えてあしたに向かっていかないといけない」

 右ひじの張りのため11日ロッテ戦(西武ドーム)以来5試合ぶりの登板となったシコースキーは「素晴らしい打者に投げてはいけない球を投げてしまった」。今季の延長戦は1勝8敗1分け。この日は先発要員の西口までもブルペン待機させる総力戦だったが、前半戦でフル回転した中継ぎ陣にここに来て疲れが見えているのが気がかりだ。同点の8回2死一、三塁から勝ち越し点を許したグラマンは3試合連続失点となり、2軍落ちが決定。19日には、右肩痛のため6月29日の日本ハム戦(新潟)を最後に1軍から遠ざかっている岸が出場選手登録され、ブルペン待機することが決まった。

 ただ、打線は粘った。3点を追う9回に馬原を攻め1点差とし、中村が2死無走者から左翼席へ同点ソロ。「一発だけ狙っていきました」と、主砲の一発で1度は崖っ縁からはい上がったが、最後に勝利の女神はほほ笑んでくれなかった。

 最短Vは20日にずれ込んだが、優位な立場には変わりはない。2年前には4連敗でリーグ優勝が決まった。今季は気持ち良く決めるためにも、もうひと踏ん張りが必要だ。

 ≪西武優勝マジックは4のまま≫首位の西武が2位のソフトバンクに敗れたため、西武の優勝マジックは4のまま。最短Vは20日に延びた。また、この日で西武のCSクリンチは2となった。19日に西武が勝ち、ロッテと日本ハムが敗れると、西武のCS進出一番乗りが決まる。

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2010年9月19日のニュース