金子千 17勝目で最多勝ほぼ手中に…

[ 2010年9月19日 19:45 ]

 【オリックス4―0日本ハム】柔らかいフォーム。しなる右腕。放たれる剛球。マウンドにはいつもと変わらない金子千の姿があった。中4日の悪条件でも、一回にライナーが右肩を直撃しても、また勝った。7月1日から13連勝しリーグ単独トップに立つ17勝目を挙げた。

 八回、2死一、二塁として降板するまで直球は140キロ台後半をマーク。シュートで内野ゴロを打たせ、カーブの緩急も効いた。「リズムよく投げられている」。金子千の登板日には自然と打線の援護も多い。
 チームをCS圏内の3位へ0・5ゲーム差に導く好投だった。「負けられない試合が続いている。きょうは勝たないといけないと思った」。2度の登板を残してほぼ手中に収めた最多勝も、目標の沢村賞への思いも今は胸にしまっている。
 色白で童顔。登録の180センチ、77キロほど体格の良さは感じないが、それを補う運動センスが光る。赤川トレーニングコーチは「どのスポーツをやらせても一流になれたはず」と前置きした上で「彼の筋力、身長、体重や骨格に合った動作で力を引き出している」と分析。理にかなったフォームは負担も少なく、シーズン終盤の好結果を生んでいるようだ。

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2010年9月19日のニュース