先発が開始と同時に炎上…阪神、痛い1敗

[ 2010年9月19日 19:07 ]

 【阪神4―6巨人】無残だった。阪神はメッセンジャーが試合開始と同時に炎上。優勝への望みをつなぐ上であまりに痛い1敗を喫した。「立ち上がりやねえ」。真弓監督は表情こそ淡々として見えたが、口調はため息交じりだった。

 その乱れようが、今季の先発陣の苦しさを象徴していた。メッセンジャーは自ら認めたように「すべての球が高かった」ということに尽きる。一回に先頭から連打を浴びて一、二塁。2死までこぎ着けたものの、阿部に2ストライク1ボールと追い込みながら投じた速球は真ん中高め。打球は懸命に追ったマートンのグラブをかすめ、左中間最深部への二塁打で2者がかえった。
 修正も利かず、2回6失点で降板。右腕はベンチで198センチの巨体を小さくした。今季最多の4万6977人を集めた大事な一戦。期待を裏切りながら「次はしっかり野手の正面に(打球が)飛ぶように考えてやっていきたい」との弁はあまりに無責任に聞こえた。
 21日からの中日戦を前に、20日はいよいよ落とせない試合になった。指揮官は「これからずっとそういうつもりでやっていく」。土俵際がじわりと迫っているのは、痛いほど感じている。

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2010年9月19日のニュース