苦手能見に6連敗…“残像”で選球狂った

[ 2010年9月19日 06:00 ]

<神・巨>7回2死一塁、巨人・坂本が空振りして思わず転ぶ

 【巨人0―1阪神】スコア上は0―1の惜敗。ただ、巨人の原監督は「チャンスらしいチャンスがなかった」と話し、完敗を認めるしかなかった。阪神・能見にはこれで昨年から6連敗。この日は苦手意識、好投手とのイメージが選球眼を狂わせた。3回2死二塁では小笠原が1ストライクからボール球の内角直球を空振りして簡単に追い込まれ、フォークで空振り三振。4回1死一、二塁でもエドガー、脇谷がボール球に手を出して追い込まれ凡退した。

 今季は攻略の糸口をつかみかけていた。制球が良く、フォークという決め球を持つ能見に対し、ファーストストライクから狙っていく打撃を徹底した。能見と今季初対戦となった4月6日(甲子園)はその積極策で7回までに4得点。同13日(東京ドーム)も同様に3回までに6点を奪った。ただ、篠塚打撃コーチが「打者によってはいい球も来ていたが…」と話したように、この日の能見は制球に苦しんでいた。しかし、各打者は能見の好調時の残像から積極的に打って出ることに心を奪われ、ボール球に手を出した。
 能見が降板後の9回には無死一、二塁としたが、古城が送りバントを2度失敗。焦燥感ばかりが目立った。

 ▼巨人・阿部(3安打)ここからは技術がどうこうじゃない。精神的なもの。必死に食らい付くだけ。

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2010年9月19日のニュース