イチロー激怒の裏に…エスカレートするツイッター報道合戦

[ 2010年8月18日 08:56 ]

 米有名コラムニストの「事実無根」の“つぶやき”に怒りをあらわにしたマリナーズのイチロー外野手。米国では昨年から「ツイッター」(簡易ブログ)を通して、情報を流すメディアが増え始め、今年は1つの情報伝達手段として定着している。当初は噂話をつぶやく程度だったが、徐々にエスカレート。最近では、スクープを売りにしたい媒体が、先を競ってニュースを出す場へと変わってきた。日本と違い、新聞よりネットに力を入れるメディアが増えていることも、ツイッターでの情報発信が急速に広がっている背景にある。

 一方で、ツイッターを規制するメディアも出てきた。スポーツ専門局のESPNは、ウェブページに記事を掲載する前に「つぶやく」ことを禁止。MLBドットコムのケン・ガーニック記者は「ツイッターの登場により、現場の記者はより“なぜ”に比重を置いて原稿を書くようになった。スピードと情報の正確さは必ずしも両立しない。読み手も、早く情報を欲しがる人と深い記事を読みたい人がいる。メディアも二極化が進むと思う」との見方を示している。

続きを表示

2010年8月18日のニュース