和田、修正できず4失点…19日黒星で自力V消滅

[ 2010年8月18日 23:08 ]

西武に惜敗し、ベンチで顔を覆い悔しがる先発の和田(手前左)らソフトバンクナイン

 【ソフトバンク3-4西武】5回4失点でマウンドを降りたソフトバンクの和田はゲームセットの後、しばらくグラウンドを見詰めたままだった。普段は冷静な左腕が、ようやく腰を上げるとベンチを2度け飛ばした。帰り際は無言。自分が投げた試合で負けた意味を、本人が一番分かっていた。

 まさかの四回だった。先頭のフェルナンデスをストレートで歩かせると安打と犠打で1死二、三塁。続く平尾に、フルカウントからの甘いスライダーを痛打された。
 さらに安打と四球で満塁のピンチを招くと、2死後に栗山に2点適時打を許した。高山投手コーチは「らしくなかった。バランスを崩していた」と話す。試合中に修正をしながらリーグトップの14勝を積み重ねてきた左腕が踏ん張れなかった。
 3連勝を掲げて乗り込んできた敵地。初戦の逆転勝ちを生かすためにも、和田が投げる2戦目は絶対に落とせなかった。連夜の1点差の試合に秋山監督は「この気持ちを持ち続けてやればいい」と前を向くが…。今季初先発の大場に託す19日に敗れると、自力優勝の可能性が消える。

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2010年8月18日のニュース