金子千 星野に並ぶ球団23年ぶり6度目完封

[ 2010年8月18日 06:00 ]

<オ・楽>金子千は完封で8連勝を飾り自己最多の12勝目をあげ笑顔でファンとハイタッチ

 【オリックス3―0楽天】最後の123球目は直球を選んだ。147キロで楽天・山崎を空振り三振。その瞬間、オリックスの金子千に笑みが広がった。8連勝で自己最多の12勝目。87年の星野に並ぶ球団23年ぶりのシーズン6完封(2度目の無四球)を達成した。

 「主導権を渡さないように、攻める気持ちで投げた」。1―0で投げ勝った開幕戦以来の岩隈とのエース対決。唯一のピンチは6回1死三塁。3番・鉄平をフォーク、4番・山崎を直球でいずれも見逃し三振で切り抜けた。最速150キロの威力ある直球に加え、カーブで緩急を織り交ぜる。さらにフォークなどの変化球を低めに、両コーナーに投げ分ける。散発4安打。7三振を奪い、内野ゴロは17を数えた。
 エースで連敗を4(1分け挟む)で止め、勝率5割に復帰。岡田監督は「あとの投手がこれに続かな」と祈った。残り34試合。自力優勝は消滅したが、エースは「まだまだあきらめる位置ではない」と頼もしかった。

 ≪シーズン6完封は斎藤雅以来≫金子千(オ)が今季6度目の完封勝利で12勝目。シーズン6度の完封勝利は95年斎藤雅(巨)以来だが、チームでは阪急時代の87年星野以来23年ぶりになる。また6完封のうち、この日を含め5度までを京セラドームでマーク。同一球場でシーズン5完封は73年江夏(神)が7完封のうち甲子園で5度記録して以来37年ぶりだ。

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2010年8月18日のニュース