松井、イチロー“踏み台”に後半戦で巻き返す

[ 2010年7月16日 06:00 ]

 大リーグは15日(日本時間16日)、両リーグ計7試合を皮切りに後半戦が幕を開ける。エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は、イチロー外野手(36)のマリナーズと4連戦を迎える。前半戦は打率・252、10本塁打、47打点と精彩を欠いた松井は、エ軍とは1年契約。残留、さらに移籍に向けても、残り71試合が松井の今後のメジャー人生の命運を握る。

 地元アナハイム開催のオールスター戦出場を逃した松井は、球宴休みの3日間を完全休養。後半戦へ英気を養った。
 「(不振の原因は)技術的なこととか、いろいろあるんでしょうけど、ここからどう立ち直っていくか、どう盛り返していくかが大事。チームも後半戦にしっかり立て直していけば十分逆転できる。それを信じてやっていきたい」
 前半戦終了時の打率はメジャー過去最低の・252。昨季まで通算打率・320、31本塁打と最も得意にしていた7月に入っても、いまだ長打なしの・194と低迷が続いている。4連覇を目指しながらレンジャーズと4・5ゲーム差の2位というエ軍の現状について、前半戦を総括した複数の米メディアはアブレイユらとともに松井の成績が誤算と指摘した。
 ヤンキースをFAとなった昨オフは、各球団との交渉時に巨人時代からの「野球選手は1年1年が勝負」という信念を貫き1年契約を希望。移籍1年目を「勝負の年」と自ら位置づけるためでもあったが、それだけに今後の成績は去就問題に直結する。メジャーで最低10年間プレーする目標を掲げ、今季が8年目の36歳。来季以降のことを考えれば、残り71試合、1打席ごとに重要性が増してくる。
 後半戦開幕カードはマリナーズ戦。今季は8試合出場で、対戦カード別最多の3本塁打、9打点。「まだ十分に巻き返せる試合数はある」。好相性のマ軍を踏み台に、松井が反攻に転じる。

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2010年7月16日のニュース