勝ち星に飢えていた…涌井、完封で11勝目

[ 2010年7月16日 23:07 ]

完封で11勝目を挙げ、ナインに迎えられる西武・涌井

 【西武2―0ロッテ】渡辺監督は「勝ち星に飢えていた部分を感じた」と言った。西武の涌井は7安打を許しながらも、本塁は踏ませない。今季2度目の完封で、自身の連敗を2で止めた。

 二~六回は毎回ヒットを打たれたが、連打は許さない。七回には2死から岡田に中前打を浴び、続く西岡の初球に二盗を許す。「気持ちが、またさらに入った」。直球、カーブで好調西岡を相手にカウントを整え、最後は146キロを内角に決めた。見逃し三振でピンチを脱すると、その直後に味方が均衡を破る2得点。八、九回は完ぺきに抑えた。要所でのカーブが効果的で「自由自在だった」と胸を張る。
 ここ2試合は集中打を浴び、15回で9失点。渡辺監督は14日、苦しむエースに熱い言葉を送っていた。「今は試練の時。もう一段上に上がるために、乗り越えろ」。それをかみしめながらの143球だった。「一試合、集中しきれた」と涌井は言った。
 2位ロッテをたたき、リーグトップに並ぶ11勝目。それでも右腕は「それよりも5敗しているんで」と笑顔は見せない。最後まで貪欲だった。

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2010年7月16日のニュース