イチロー孤軍奮闘 好返球も「その辺に投げて」って感じだった

[ 2010年7月16日 16:01 ]

 【マリナーズ3―8エンゼルス】イチロー一人が目立っていた。2回は本塁への好返球で得点を阻み、3打席目は一時1点差に詰め寄る3点二塁打。完敗で後半戦をスタートしたマリナーズにあって、まさに孤軍奮闘だった。

 好守は右翼線の深い位置に飛んだ打球処理から生まれた。フェンス付近を転々とするボールを素早く拾い、バックホーム。1バウンドで捕手のミットに収まり、一塁から本塁を狙った俊足アイバーを刺した。
 イチローは「あそこでコントロールできる人は多分この世の中にいない。その辺に投げて(というプレー)だった」と淡々。0―4のえ回無死満塁で右中間を割った適時打には「ヒットなら(何でも)いいよ」と素っ気なさは変わらなかった。
 2日前には10度目のオールスター戦に出場。華やかな舞台から不振のチームに戻った。ここ数年は珍しいことではないが、気持ちの切り替えの難しさが想像できる。だがその問いにも「難しさについて僕から説明することはない。たとえそれがあったとしても(自分からは)言えないでしょ」と一貫していた。
 残り73試合。厳しい戦いは今後も続く。(共同)

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2010年7月16日のニュース