乗ってきたラミレス 自己最速の30号到達

[ 2010年7月16日 22:35 ]

横浜に競り勝ち、笑顔で引き揚げる巨人・ラミレス(左)と坂本

 【巨人7―6横浜】巨人の4番、ラミレスが乗ってきた。今季4度目の複数本塁打。自身6度目、巨人移籍後3年連続で30号に到達し「3年連続で打てて、素直にうれしい」と喜んだ。

 まずは小笠原のソロで2―1と勝ち越した直後の三回。2ボールからの甘い速球をきっちりとらえ、左中間席へ30号ソロ。「きょうは篠塚コーチの誕生日で、試合前に本塁打を打つと約束していた。特別な1本になって良かった」。有言実行の一発に胸を張った。
 さらに同点の七回には、本塁打王争いで単独トップに立つ勝ち越しの31号ソロを放つ。肩口から入るカーブだった。体を開かずに打ち返した打球は、ポール際へ飛んだが、切れずに左翼席へ飛び込んだ。2本とも失投を見逃さない集中力に、技術の高さ。ラミレスらしさが光っていた。
 今季、目標に掲げるのは本塁打王。ブラゼル(阪神)や同僚の阿部と激しいつばぜり合いを展開しているが、82試合目での30号到達は、これまで最速だった2008年の95試合を上回る自己最速ペースだ。「気候が暑くなれば、僕のバットもホットになる。毎シーズンだ」と話すラミレス。得意の季節は、これからが本番だ。

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2010年7月16日のニュース