興南 春夏連覇へ好スタート!島袋は温存

[ 2010年6月19日 18:23 ]

 【沖縄・興南10―0宮古総合実】興南が9安打10点、5回コールドゲームで宮古総合実を退け、史上6校目の春夏連覇へ向けて好スタートを切った。次の塁を積極的に狙う姿勢が大量点に結び付き、我如古主将は「いい形で勝てた」とうなずいた。

 夏の大会を勝ち抜くためには、新戦力の台頭が不可欠だ。この日は1年生、高良が公式戦で初先発し、4回を無失点と好投。登板機会がなかったエース島袋は、経験の浅い後輩に「周りを見て落ち着け」と声を掛けて後押しした。

 2回戦までは約2週間と間が空く。調整が難しくなりがちだが、我如古主将は「空いた期間を有効に使って相手の対策もできる」と前向きにとらえる。島袋も「連投できるように、球数を意識して練習したい」と時間を無駄にしないつもりだ。

 沖縄勢が夏の甲子園を制したことは一度もない。選抜大会で優勝した際も、威勢のいい目標を口にすることがほとんどなかった我喜屋監督は「今の時点では恥ずかしくて頂点なんて言えない」と慎重な姿勢を崩さなかった。我喜屋監督が「富士山の登頂」になぞらえる高みへ向け、足元を固めながら一歩ずつ着実に進んでいく。

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2010年6月19日のニュース