尚成シンカーで満塁斬り!「エキサイトした。我を忘れた」

[ 2010年6月19日 13:18 ]

 【メッツ4―0ヤンキース】制球のいい高橋には珍しく、序盤にボール球が多かった。3回を終えた時点で球数は47球。だが、多少球数がかさんでも、6回無失点。うれしい6勝目に「本当に充実感でいっぱい」と笑顔をほころばせた。

 1回は、三者凡退に退けたものの粘られ、18球。決め球のシンカーは「相手が警戒していた」と慎重に見られたが、早いカウントから大胆に内角を突き、外角や低めの球で打ち損じを誘った。凡打が続き、危なげなかった。

 ピンチが訪れたのは6回。連続安打と四球で2死満塁となった。打者はこの日、1安打1四球のポサダ。高橋はボールをもみながら呼吸を整えると、2球目の低めシンカーで内野ゴロに。「そこ(シンカー)で釣るのは基本パターン」と頼りの変化球で打ち取ると、大きなガッツポーズ。「何年ぶりかというくらいエキサイトした。我を忘れた。(ベンチに)帰ってきてもボーッとした」と振り返った。

 約1カ月前。先発デビューを本拠地でのヤンキース戦で6回無失点と鮮烈に飾った。今度は敵地で6回無失点。「世界一の打線だと思っている」という強打線を2度に渡って抑えた左腕は「これからにつながると思う」。自信を深め、しみじみとそう話した。(共同)

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2010年6月19日のニュース