マエケン単独トップ9勝!広島、今季初の4連勝

[ 2010年6月19日 17:27 ]

6回、本塁打を放ったヒューバー(11)を迎える前田健(左)ら広島ナイン

 【広島5―1ヤクルト】広島が今季初の4連勝。前田健は7回無失点と好投し、リーグ単独トップの9勝目を挙げた。

 広島の前田健は本調子には程遠かった。スライド登板の影響で直球は走らず、制球も乱れた。それでも「体の調子も良くなかったが、何とか粘った」。7回5安打無失点でリーグ単独トップの9勝目を挙げた。

 立ち上がりから変化球を多投する投球術がさえた。3回は2死から連打され、ガイエルには内角を攻め続けて死球。満塁のピンチを招いたが、続くデントナには外角中心の配球で空振り三振。開幕からこれまで続けてきた力勝負から一転して、打者をかわし続けた。
 予想以上の暑さに苦しみ、珍しく投球間に間を置く場面もあった。前田健は「久しぶりに暑かったので、しんどかった」と上気した顔に充実した表情を浮かべた。試合中のベンチでは冷えたタオルを首に当て、暑さをしのいだ。

 6月にして早くも自己最多に並ぶ9勝目を手にした。初の2けた勝利にもあと1勝だが「この先が大事。(次の勝ちまで)長引かないように」。オールスターの先発部門でトップの票を集める上り調子の右腕に慢心はなかった。

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2010年6月19日のニュース