イチロー ノーヒットも好守でチーム初完封呼んだ

[ 2010年6月19日 13:38 ]

レッズ戦の3回、遊ゴロに倒れるマリナーズのイチロー。投手クエト

 マリナーズのイチロー外野手は18日、シアトルでのレッズ戦に「1番・右翼」で先発し、4打数無安打だった。内容は二ゴロ、遊ゴロ、三ゴロ、一ゴロで打率は3割3分8厘となった。チームは1―0で勝った。

 1回1死無走者。イチローの前に浅い飛球が上がる。背走しながら追い掛けてきた二塁手のフィギンズと交錯しかけながらも滑り込んで捕球した。先発のリーは直後に連続長短打を浴びただけに、結果として、この守備が大きかった。

 不安定な立ち上がりを切り抜けたリーは2回以降、立ち直る。連打を許さず、今季チーム初の1―0の完封勝利。右翼から投球を見守ったイチローは「あのペースでゼロを並べてくれたら全然問題ない」とうなずいた。

 レッズ先発のクエトに、わずかにバットの芯を外され、内野ゴロの山を築いた。昨年から続いていた交流戦の連続試合安打も20で止まった。打撃で援護はできなかったが、チームの勝利に表情は暗くない。

 1回の好捕。一瞬、ひやりとさせられるプレーだったが、平然と言う。「声を出せば避けてくれるから。フィギンズはぶつからないですよ」。チームメートへの信頼がにじんだ。(共同)

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2010年6月19日のニュース