豪快弾!でも…阿部、看板越えて「損しました」

[ 2010年6月19日 06:00 ]

6回、右越え本塁打を放つ阿部

 【巨人5-0中日】あとは「どこまで飛ぶか」だった。阿部が放った打球は、右翼席後方の看板も越える145メートル弾。1点リードの6回、チェンの初球のスライダーを仕留め、チームトップタイの18号ソロで貴重な追加点を挙げた。

 看板に当たれば賞金100万円をゲットできただけに、お立ち台では「(飛びすぎて)100万円を損しました」とスタンドの笑いを誘った。これで最近9試合で6発。量産態勢の要因を「甘い球に反応できている」と分析しつつ「いつかへなちょこになる。今を大事にしてやっていきたい」と気を引き締めた。捕手としても内海を好リード。長嶋終身名誉監督、渡辺球団会長も観戦した試合で存在を示した主将は「みんなでつないだ1勝。なんとか内海にも勝たせたかった」と胸を張った。

 ≪捕手では歴代3位に≫阿部(巨)がリーグ2位タイとなる18号。チェン(中)とは通算42打数15安打(打率・357)、3本塁打、7打点と左腕ながら苦にしない。今月はセ最多の6本塁打と好調。トップのブラゼル(神=19本)に1本差と迫った。阿部は04年に両リーグ20号一番乗り。過去、捕手で両リーグ20号一番乗りを2度以上記録したのは野村(南海=3度)だけ。阿部に2人目の期待がかかる。また、この日の4打数で通算4001打数1141安打(打率・285)となり、通算打率算出ラインの4000打数をクリア。通算最高打率はリー(ロ)の・320だが、捕手では城島(神=・298)、古田(ヤ=・294)に次ぐ歴代3位で顔を出した。

 ▼巨人小笠原(2失策も、15号3ランを含む2安打4打点)守備で足を引っ張ったので打つしかないと必死だった。

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2010年6月19日のニュース