高田監督 正念場…本拠地・神宮で5試合ぶりの戦い

[ 2010年5月24日 06:00 ]

ヤクルト高田監督は、本拠地・神宮で正念場の戦いに臨む

 最下位に低迷するヤクルトの高田繁監督(64)が24日の日本ハム戦、次カードの楽天戦と3試合続く本拠地・神宮で進退を懸けた戦いに臨む。

 8連敗中で借金18。4―20と大敗した22日のロッテ戦(千葉マリン)後には「ずっとこういう状態ならこのままでいいとは思っていない」と途中休養を初めて示唆した。すでに球団には進退伺を出したが、20日に体制継続を要請され受諾。しかし、その後もチームの低迷は続いている。
 23日の日本ハム戦は雨天中止。神宮室内での練習後にはファンから「高田監督頑張って」と激励を受ける一方「いつ辞めるんだ!」との厳しい声も背中に浴びた。「これ以上悪くなることはない」と話した指揮官は「5月になればとか、交流戦に入ればツキが変わるかと思ったけど、何も変わらなかった。だから何も考えないほうがいいじゃないかと思う」と無心で戦う考えを示した。
 だが、借金20も目前に迫っており、連敗が続けば指揮官がいつ辞任を決断してもおかしくない状況といえる。しかも舞台は16日以来5試合ぶりの本拠地。神宮では4月末ごろから高田監督に厳しい声が飛んでおり、球団関係者は「ファンのことも考えないといけない」と懸念している。大型連敗を繰り返した昨年9月20日にはクラブハウス前にファン約200人が集結し、暴動寸前となった経緯もあるからだ。高田監督にとっては正念場の本拠地での戦いとなる。

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2010年5月24日のニュース