“ラミレス神話”崩れる 打線決定打欠き…

[ 2010年5月24日 06:00 ]

<巨・オ>7回2死満塁のチャンスに巨人・ラミレスが凡退し、悔しげな顔を見せる

 【巨人3―7オリックス】ど派手な一発も、ソロ本塁打は1点しか入らない。6点ビハインドの6回に巨人・ラミレスが放ったリーグトップタイの15号は、左翼席後方の看板の上に設置された照明付近に当たる140メートル弾。だが打線が低調なチームは敗戦した。昨年9月からラミレスが一発を打てば20連勝だった不敗神話もストップ。「価値のない本塁打になってしまった」と肩を落とした。

 試合後、原監督は「十分にチャンスはあったのに、こういう結果に終わってしまった」と敗因のひとつに決定打を欠いた打線を挙げた。ラミレスは初回1死一、三塁をはじめ、3、7、9回と得点圏に走者を置いての打席はいずれも凡退。この日はラミレスと坂本の12号2ランの2発による3得点に終わり、これで1勝4敗となった最近5試合の適時打はわずかに2本で、平均得点も2・8だ。指揮官も「試合の前半、中盤のここというときに1本出ていればね」と言葉の端々に悔しさをにじませた。
 貯金11で2位・阪神とは4ゲームの差はあるが、これで交流戦は4勝5敗で借金1。最近はクルーン、山口ら中継ぎ陣が安定感を欠き、守備の乱れもあって主導権を握れない試合が続いている。「マタ、アシタカラ、ガンバリマス」と日本語で締めたラミレス。まずはチームスローガンでもある「原点」に戻り、打線はつなぎの意識を高めていくしかない。
 
 ▼巨人・坂本(9回に12号2ラン。交流戦6本はトップタイ)逆らわずに振れている。初回に(打球を)はじいたのがあったので、なくしていかないと。

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2010年5月24日のニュース