守備重視のチームが守乱で自滅…

[ 2010年5月24日 06:00 ]

<中・楽>4回表、自らのけん制悪送球で1死、二、三塁にした後、楽天投手・田中に中犠飛を打たれ降板にガックリの中日・山内(中央)

 【中日2―8楽天】野球にミスは付きもの。しかしミスをするタイミング次第で、傷口は大きく広がる。4回1死一、二塁。中日・山内の二塁へのけん制悪送球は、まさに「なぜここで?」。サインプレーだったが送球がそれ、24歳右腕は「(ボールが)指に引っ掛かってしまって…」と肩を落とした。

 打席には投手の田中。初球は送りバントをファウルしていた。仮に送られて二、三塁となったとしても、アウトカウントは2死へと増える。そんな約束されたアウト1つを得るはずが、山内は2球目を投じる前に二塁へ悪送球。1死二、三塁とされ、田中の中犠飛で決定的な4点目を失った。
 ブランコも7回の適時失策など2失策。チーム40失策はリーグワーストだ。昨年はシーズン144試合で、リーグで2番目に少ない84失策だった。すでにその半分近くを、48試合で記録したことになる。「(選手を)ちょっと良かっただけで(報道で)持ち上げるな。こういう時に叩けるか?最近は持ち上げはするけど、落とすことはしないよな」と落合監督。守備重視のチームが守乱で自滅し、田中には0勝4敗。指揮官の厳しい口調も当然だった。

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2010年5月24日のニュース