復帰の川井、持ち味存分/今季初先発で最高の結果

[ 2010年5月24日 23:23 ]

 【中日3―0楽天】やっと戻った先発マウンドは、申し分のないものだった。今季初登板の中日・川井が6回無失点の好投で昨年7月30日以来の白星。お立ち台で「ただいま帰りました。応援してくれた人のおかげでこういう結果になった」と喜びを表現した。

 緩急をつけて、打たせて取る本来の投球スタイルだった。三回1死二、三塁では内村、鉄平を内野ゴロに仕留め、四回のピンチも併殺打で切り抜けた。二つの三振以外のアウトはすべて内野で取ったものだった。
 昨季は開幕から11連勝で一気にブレークした。さらなる飛躍を期し、オフに帽子のつばに「超える」と書いた。ところが3月2日のオープン戦で左脚のすねに打球を受けて降板。これをきっかけに2軍暮らしが続いた。「焦りがないと言えばうそだけど、下積みのようにやっていこうと思った」と出番を待った。
 今季、中日の先発を務めたのは川井で早くも10人目。リーグ屈指の層の厚さを誇る投手陣の競争は激しい。落合監督は「(経験を)生かさないといけない年。初めての投手とは違う」と復帰の左腕の奮起に期待した。

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2010年5月24日のニュース