横浜 スレッジの拙守が足引っ張る

[ 2010年5月23日 06:00 ]

 【横浜1―3日本ハム】セ・リーグのチームにとって、交流戦の戦い方で試行錯誤するのがDH制だ。横浜の首脳陣は前日、ダルビッシュから同点弾を放ったスレッジの起用を考えていた。だが、3試合ぶりに先発復帰したカスティーヨは右太腿の状態が万全ではなく右翼の守備は難しいと判断。DHで起用したことでスレッジが左翼に就いた。

 そのスレッジの拙守が足を引っ張った。初回1死三塁から稲葉に同点の左犠飛。定位置よりも4~5メートル浅かったが、送球は山なりで大きくそれた。三塁走者の田中は昨年まで同僚だった助っ人の肩の強さは当然知っていたはずだ。同点の6回も先頭・森本の平凡な飛球を一度後ろに下がり、安打にした。先頭を出塁させた先発の新人・加賀は次の稲葉の場面で初のボークを犯して動揺し勝ち越し点を献上した。

 尾花監督は「スレッジの守備が足を引っ張った?うがった見方をすればそうなる」と話したが、相手が古巣だけに守備の弱さを突かれた場面が余計に目についた。期待の打撃も4打数無安打で3三振。守備の負担が肝心のバットにも影響を与えてしまった。

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2010年5月23日のニュース