復帰のT―岡田が存在感!プロ初の4番で4打点

[ 2010年5月23日 21:27 ]

 【オリックス7-3巨人】22歳があらためて、今季の成長を実感させた。左足首のねんざによる10日間のブランクからの復帰戦で、プロ初の4番に座ったオリックスのT―岡田が9号3ランを含む自己最多の4打点。「4番は意識していない。自分の仕事をしっかりやるだけ」と言いながらもカブレラの穴を埋め、巨人撃破の立役者となった。

 一回に高めの直球を中前へはじき返す先制打。二回には、3番後藤の四球で2死一、二塁となった直後の初球を左翼席へ運んだ。「積極的にいくことを考えた」との気持ちで打席に立ったが、力みはない。軽いスイングで打ち返した。下半身はステップせずに体重移動だけ、というぶれを防ぐ新フォームで好機をものにした。

 長く4番を張り、自身も師と仰いでいたローズが退団。同じ左の長距離砲として、背番号55には期待が掛かる。偉大な記録を残した「ミスターバファローズ」の背中はまだ遠いかもしれない。それでも、ローズと同じ形状のバットを使う若者のこの日の存在感は、昨季までの主砲に負けていなかった。

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2010年5月23日のニュース