ネルソン解雇も!不起訴釈放も球団処分

[ 2010年2月28日 06:00 ]

ネルソンは、釈放され豊見城署を出てタクシーに乗る

 銃刀法違反の疑いで26日に沖縄県警豊見城署に現行犯逮捕された中日のマキシモ・ネルソン投手(27)が27日、釈放された。このまま不起訴処分となる見通しで、28日に名古屋に戻る。

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 球団は事情聴取した上で独自の処分を科す方針で、西脇球団代表は「法的責任とともに社会的責任がある。自宅謹慎から解雇まで、可能性はあると思う」と話した。

 ネルソンはキャンプ地の沖縄から名古屋へ移動する際、那覇空港での手荷物検査で実弾1発が見つかった。この日は午前10時から同署で取り調べを受けた後、午後2時に身柄を那覇地検に送検された。名古屋市内の自宅にも家宅捜索が行われたが、拳銃や銃弾が発見されなかったため「拘置の必要なし」との事由で釈放された。

 ネルソンは「自分の不注意で大きな問題になり大変申し訳ない。チャンスを頂けるなら、もう一度プレーで恩返ししたい」と話した。母国・ドミニカ共和国では許可を得れば一般市民でも拳銃所持が認められており「護衛用に持っていた物を知らずに持ち込んでしまった」と説明した。

 球団側は日本野球機構(NPB)に事実を報告。沖縄入りし、身柄を引き取った井手編成担当は「過失であっても、責任を感じないといけない」と話した。

 ≪ヤクルト デラクルスに注意喚起≫同じドミニカ共和国出身のデラクルスが入団したヤクルトは、外国人選手へあらためて注意喚起する方針を示した。「大丈夫だとは思うが、日本は銃社会ではないことをいま一度説明しておきたい」と球団関係者。デラクルスは「こういうことが起きると国全体が誤解されてしまう」と苦い表情だった。

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2010年2月28日のニュース