藤井 新天地“ポジション奪取”へ喜怒哀楽186球!

[ 2010年2月12日 07:58 ]

 【巨人担当・阿部 令】

 今季日本ハムからFA移籍した巨人・藤井秀悟投手(32)が11日、第3クール初日にブルペン入りし、主力組のA班では最多となる186球の投球練習を行った。
 1球ごとに、藤井が喜怒哀楽を表情に出す。納得のボールが決まれば小さくガッツポーズを作り、決まらなければ天を仰いで悔しがる。この日初めてキャンプ地を訪れた審判団を捕手の後ろに立たせ、186球目はストライクで締めくくった。
 「気づいたら球数を投げていました。きょうのテーマは低めへの制球。最後はバテバテだったけど、何とか投げきれて良かった」。100球を超えてからはカウントを想定したコーナーへの投げ分けも行う実戦モード。阿部を左打席に立たせるなど、本番さながらの投げ込みに「いい練習ができました」と笑った。
 昨季は先発として7勝を挙げたが、新天地でのポジションは保証されていない。左腕として、先発ならば山口、中継ぎでも金刃や新加入の高木らと1軍枠を争うことになるが「いい投手がたくさんいるので、刺激になっている」。ポジションにこだわらず生き残りに臨む覚悟だ。
 かつては茶色だった髪も黒く染め、顔もスッキリとひげはなし。チームに溶け込んでいる左腕は「何とかアピールしたい」。ヤクルト時代に“巨人キラー”と呼ばれたかつての輝きを取り戻す。

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2010年2月12日のニュース