高橋尚 マイナー契約でメッツと合意

[ 2010年2月12日 06:00 ]

高橋尚成

 巨人からFA宣言し、大リーグ移籍を目指していた高橋尚成投手(34)が11日(日本時間12日未明)、メッツと合意した。

 マイナー契約で、フロリダ州ポートセントルーシーでのメジャーキャンプに招待選手として参加。先発5番手の枠を争うことになる。メジャー契約は勝ち取れなかったが、専属通訳やメジャーに昇格しなかった際にはFAとなることなどの確約を得たもようだ。近日中にビザ取得のため一時帰国し、再渡米してキャンプ地入りする。

 契約内容は公表されていない。メジャーに昇格した場合の年俸が100万ドル(約9000万円)との報道もある。メッツはナ・リーグ東地区の球団で、このオフに五十嵐亮太投手がメジャー契約で入団した。
 高橋は2000年に巨人入りした左腕で、通算成績は79勝66敗15セーブ、防御率3・70。07年に防御率2・75でタイトルを獲得した。昨季は10勝6敗で、オフになってFA宣言した。

 ◆高橋 尚成(たかはし・ひさのり)東京・修徳高、駒大から社会人野球の東芝を経て、2000年にドラフト1位で巨人入団。シンカー、スライダー、カーブなど多彩な変化球を制球良く低めに集める投球スタイルで、新人時から先発陣の一角を担い、14勝した07年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。昨季は25試合に登板し10勝6敗。通算成績は245試合で79勝66敗15セーブ、防御率3・70。左投げ左打ち。東京都出身。34歳。

 ◆ニューヨーク・メッツ 1962年の球団拡張で誕生。当初は戦力不足で4年連続100敗以上を喫するなど低迷したが、69年にワールドシリーズ(WS)を制し「ミラクル・メッツ」と呼ばれた。86年にもWS優勝。前ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏が率いた2000年WSは、同じニューヨークのヤンキースに敗れた。日本選手では野茂英雄、吉井理人、新庄剛志、松井稼頭央、石井一久らが在籍。今季は五十嵐亮太を獲得した。昨年、シェイ・スタジアムから新球場シティ・フィールドに本拠を移した。

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2010年2月12日のニュース