台湾八百長 県議会議長が胴元だった

[ 2010年2月12日 06:00 ]

 阪神の元投手、中込伸被告らが起訴された台湾のプロ野球八百長事件で、南部・台南県の呉健保県議会議長が、同県の賭博組織のボスだったことが判明し、議長が所属する与党国民党は11日、議長の党籍はく奪を決定した。

 検察当局は10日、中込被告らと一緒に呉議長を起訴、犯罪組織を指揮した罪と詐欺罪で懲役9年を求刑した。呉議長は一連の八百長事件で賭博グループの中心となったボスと協力する形で、台南での八百長を取り仕切っていた。国民党側の発表によると、呉議長はプロ野球選手を殴るなどして八百長に協力するよう迫っていたという。また、台湾紙、中国時報は11日、2008年北京五輪で台湾が中国に負けた試合で賭博グループのメンバーが当時、中国に入国していたことが判明したため、検察当局が賭博との関連について捜査を続けていると報じた。

続きを表示

2010年2月12日のニュース