これが西村ロッテ!全員右打ち&バント練習

[ 2010年2月12日 07:55 ]

 【ロッテ担当・尾辻 剛】

 西村ロッテが目指す野球だった。石垣島キャンプ初のケース打撃。無死一塁、無死二塁、1死一、三塁の3パターンで、全打者が右打ちとバントを繰り返した。主力組も控え組も関係ない。クリーンアップを担う可能性が高い井口や大松もバント、右打ちを徹底して行った。
 西村監督は「開幕直後にクリーンアップにバントとかはないけどシーズンは長い。終盤になれば、そういうケースも出てくる。チームとしてこういうことをやるということですよ」と説明。昨季は1度しかバントのサインが出なかった井口も4打席で2度の犠打を決め、右前打を含む2度の進塁打と模範を示して「チームのためなら何でもやる」と言い切った。
 バレンタイン前監督時代は右打ちのサインはなく、昨季78犠打は12球団最少。選手の自主性を重んじ、勢いがつくと一気に畳み掛ける一方で、大味な試合が多くなり、低迷の一因になった。投げ込みや打ち込みなど練習量の多さに注目が集まる今キャンプは、室内練習場で非公開のサインプレー練習も敢行。偽装スクイズの練習も行うなど、細かいプレーの反復練習に力を入れている。
 早朝散歩、体操を復活させるなど西村色を前面に押し出した意識改革は着々と進んでいる。バントを一度失敗し、エンドランのサインの際にとらえきれずファウルにした大松も「大事な場面で指示に応えられるように、しっかりやりたい」と前を向いた。

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2010年2月12日のニュース