「古田2世」中村 二盗を2度阻止

[ 2010年2月12日 06:00 ]

6回無死一塁 中村は、打者ユウイチの時に一塁走者・飯原の二盗を刺す

 ヤクルトは沖縄・浦添キャンプで初の紅白戦を行い、「古田2世」の呼び声高い高卒2年目の中村が3度試みられた二盗を2度阻止した。

 2点を追う6回無死一塁では、球界屈指の俊足・飯原が加藤の投球モーションを完全に盗んだが、鮮やかな送球を披露し、高田監督も「あれは良かった」と称賛。二塁送球1秒78の強肩で初の開幕1軍入りを猛アピールした。

 6日に元ヤクルト監督の古田敦也氏(野球評論家)から受けた「ひざから動けば送球が安定する」というアドバイスが早速生きた。6回は瞬時に反応した中で指導通りの動作に入り、二塁ベースへ正確に送球した。「練習では上体がついていかなかったが、あれはうまくいった」と話した。

 1―3の3回無死一塁では、田中の二盗を一拍おいた送球で阻止。中西バッテリーコーチは「走られた時にサッといくもの、正確さを求めて投げるもの。2種類の送球を試していたね」と分析した。高田監督は「彼の肩がいいのは分かっていること。目をつぶってもピシーッといかないとね」とさらにハードルを上げ、19歳の捕手への期待度の高さを示していた。

 ≪増渕ボロボロ4回3失点≫ヤクルトの紅白戦で開幕ローテーション入りを目指す増渕が先発したが、4回で6安打3失点。最速も138キロ止まりだった。紅白戦の内容次第で2軍との入れ替えがあるだけに「力んで上体が突っ込んでしまった。9安打ぐらい打たれたような気がする」。荒木投手コーチは「プレッシャーをはねのける闘争心が欲しい」とハッパをかけた。

 ≪高井 初打席初安打も「しまった」≫昨秋に野手に転向した高井が「6番・右翼」で出場。第1打席はスライダーに泳がされたが、打球は内外野の間にポトリと落ちる右前打。今キャンプ初打席初安打にも「しまったという感じ。待っていた球なのに」と悔しそうな表情を浮かべた。守備では2回2死で新人・松井淳の右中間への打球に50メートル5秒8の俊足で追いついて捕球。「試合のための練習なんだということを実感した。もっと練習していきたい」と意気込んでいた。

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2010年2月12日のニュース