ヤクルト村中“リラックス投法”で制球力アップ

[ 2010年2月12日 18:21 ]

紅白戦で好投したヤクルト・村中

 ヤクルトの村中が、新しい投球スタイルで復活を目指している。ゆったりとしたフォームを心掛けた紅白戦で安定した制球をアピール。「ストライクが取れない、という心配が減ってきた」と声を弾ませた。

 頭角を現した3年目の2008年、夏場に左ひじを故障するまでに6勝を挙げた。速球が武器の本格派左腕として売り出した半面、粗削りなフォームによる制球のばらつきが弱点でもあった。
 制球を磨くために手本にしたのが、リラックスした状態で投げるソフトバンクの杉内だ。「力を抜いても軸足でしっかりと立って投げれば、力のある球が投げられることが分かった。制球の安定にもつながった」と手応えをつかんだ様子だ。
 無駄な力みを排除したフォームは、2年前に痛め、昨季1勝にとどまる原因になった左ひじにも優しく、スタミナのロスも防ぐことができる、と考えている。
 高田監督は「順調にきている。落ち着いて投げていた」と評価し、早くも先発陣入りを確約。モデルチェンジで本格派の潜在能力は開花するだろうか。

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2010年2月12日のニュース