鬼門の6月克服へ 永井“生命線”磨く

[ 2010年2月8日 07:50 ]

 【楽天担当・間 淳】

 楽天の永井怜投手(25)が7日、沖縄・久米島キャンプで2日ぶりにブルペン入り。捕手を座らせて今キャンプ最多の105球。左右の打席に打者を立たせて、実戦を意識した投球を披露した。
 明確な目的を持ってのブルペン投球だった。「外角低めに強く投げることを意識して投げました」。ストライクゾーンの出し入れで勝負する永井にとって、外角の制球は生命線。構えたミットをただ狙うだけでなく、腕を振って球威のある球をコースに投げ込むことを心掛けた。セットポジションでは、踏み出した左足の着地点に白線を引いて投球。「ひざが割れないようにするためです。そうすることで、打者には球が遅れて見えるようになる」と一塁走者を意識すると体が開く癖を修正するためにブルペンでも工夫している。
 「昨年の夏くらいに投球のコツをつかんだ。あとは不調の時の落ち幅を少なくできるか。6月をいかに落とさずいけるかです」。昨年はチームで唯一、1年間ローテーションを守り抜き、自己最多の13勝を挙げた。しかし、6月は4試合で防御率5・06と月別では最も成績が悪かった。
 好不調の波を少なくするため、永井は球数の減少を課題に挙げる。「球数をかける必要のある場面もあるが、1人3、4球でアウトにしたい」。岩隈、田中とともに期待される先発3本柱の自覚は十分だ。

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2010年2月8日のニュース