キムタク指導効果あり!大田守備でも1軍アピール

[ 2010年2月8日 07:59 ]

居残りで木村拓也コーチにノックを受けていた大田泰示。ベースに当たるイレギュラーバウンドが間一髪頭をかすめる

 【巨人担当・平尾 類】

 大輪の花を咲かせる2年目のシーズンへ。巨人・大田泰示内野手(19)が1軍生き残りへ猛アピールを続けている。
 7日は投手相手に初のフリー打撃で魅せた。久保から3本連続でセンター返しを放つなど鋭い打球を連発。視察に訪れた横浜・川村スコアラーも「スイングスピードが速いね」とうなった。新人だった昨季のキャンプは構える際のグリップの位置から試行錯誤し、開幕を待たずに2軍落ちしたが今年は違う。1年の月日を経て打撃フォームも固まり、キャンプイン初日から広角に自慢の長打力を発揮。「今は目がしっかり(球に)ついていけている。変化球で崩されたときのミート率を上げたい」と自身に課す水準も高くなっている。
 開幕戦「8番・三塁」に向けて一番の課題は守備だ。全体メニューが終わった後に、特守で1時間以上のノックを受けた。捕球体勢に入る際に重心が後ろに傾き、「前に出ろ!取りに行け!」と木村拓也内野守備走塁コーチから何度もアドバイスを受けるなど課題は多いが、ぎごちなかった両足の運びがスムーズになるなど1年前より確実にレベルアップしている。
 攻守で1枚も2枚も上の小笠原を一塁に回し、三塁のポジションを勝ち取るには14日から始まる紅白戦で結果が求められる。超えなければいけないハードルは高い。だが、原監督がホレ込んだ逸材はスケールの大きいプレーで周囲を驚かせる可能性を十分に秘めている。

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2010年2月8日のニュース