「万全で宮崎に戻りたい」雄星、試験の前に投げ込み

[ 2010年2月8日 18:37 ]

室内練習場のブルペンで投げ込む西武・雄星

 午前9時すぎ。まだ真っさらな室内練習場のブルペンに、西武の雄星(岩手・花巻東高)がいた。普段ならアーリーワークを終えて朝食の時間だ。捕手を中腰にして58球投じてから、座らせて106球。学年末試験でこの日からキャンプを一時離れるため、時間に追われるように投げ込んだ。

 前日は涌井の横で投げた。慎重に、考えながらフォーム固めをする左腕は「一度崩してから修正すればいい」と助言を受けた。この日はがむしゃらに投げ「タイミングが合ったときはいいボールがいっていた。精度を高めていきたい」。キャンプでは初となる3日連続の投球練習を終えた後、手応えを口にした。
 昼前に球場を離れ、慌ただしく岩手へ。9日からの2日間で7、8教科の試験を受けるが「全部不安。勉強もできていない」という。学校の寮で寝泊まりし、空いた時間は走り込みやネットスローを繰り返す予定だ。
 「練習して、万全の状態で宮崎に戻りたい」と雄星。ただ試験を受けるつもりはない。野球の宿題もきっちり消化して、再びキャンプに戻ってくる。

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2010年2月8日のニュース