鷹のボムちゃん「日本のキャンプは楽しいお祭り」

[ 2010年2月8日 17:50 ]

秋山監督が見守る中、ケージで打撃練習するソフトバンクのイ・ボムホ

 WBCで強烈な印象を残した韓国代表が、今季から日本球界に加わる。ロッテのキム・テギュンとソフトバンクのイ・ボムホは順調にキャンプを過ごしている。

 キム・テギュンの落ち着いた振る舞いが印象的だ。「開幕に調子を合わせたい」と気負うことなく話し、新天地で自らのペースに徹している。
 思い切りのいい打撃が持ち味だが「バランスが悪い」と、まだまだ仕上がり途上。打撃練習では引っ張る場面は少なく「右中間にライナーの打球が飛んでいくのが理想」と言う。打撃フォームを固めようと、まずは右方向を中心に丁寧に振り込んでいる。
 日本投手のレベルの高さは肌で感じている。ただ、WBCの4番打者は「野球はどこに行っても変わらない。今までやってきたタイプでやりたい」と強気に言った。打撃スタイルは変えず、日本野球に挑んでいく。
 イ・ボムホはチームがオフにドラフト以外で補強した唯一の選手。松田、オーティズとの三塁手争いに「(目標の)数字より、まずはレギュラーを取らないと」と意気込む。
 WBC決勝ではダルビッシュ(日本ハム)から9回に同点適時打を放った。キャンプ序盤のフリー打撃では、柵越えは多くなかったもののコースに逆らわない打撃も見せた。立花打撃コーチは「本塁打を30、40本と打つ打者ではないが、体も手首も柔らかい」と中距離打者として分析する。
 不慣れな日本にナーバス気味だったが、4日には李スンヨプ(巨人)と焼き肉を食べに行き、野球の話を控えてリラックス。一緒に練習することの多い同学年の川崎から「ボムちゃん」と呼ばれる28歳。「日本のキャンプはお祭りみたいで楽しい」と徐々に溶け込んできた。

続きを表示

2010年2月8日のニュース